smile survey COLUMN
購入者アンケート作成手順を徹底解説
いますぐ使えるテンプレートをご紹介
作成日 2023年6月5日
更新日 2023年6月5日
本コラムでは購入者アンケートを実施することで得られるメリットや設問作成時に役立つポイント、また便利なアンケートテンプレートなどを紹介しています。
商品開発の場において、ユーザーからの評価や声を聞くことは非常に重要です。
いくら便利な商品を提供していても、市場ニーズを満たしていなければ意味がありません。
商品に対しての満足度や改善点を知ることで、市場に見合った商品を提供することができます。
お客様の声を集める際に便利なのが「購入者アンケート」です。
実際に商品を購入したユーザーに向けて調査を行うことで、今後の商品開発に意見を取り入れることができます。
またニーズに耳を傾けることで利益損失を事前に防ぐことも可能です。
アンケートを実施するためには構成や設問の作成など、前もってさまざまな準備をしなければなりません。
ですがあらかじめ必要項目が用意されたテンプレートを使うことで、手軽に作成でき、すぐにアンケートを実施できます。
アンケート作成前のポイント
アンケートを実施する前に以下の3つのポイントを押さえておきましょう。
アンケート実施の目的
「何のためにアンケートを実施するのか?」「集めたアンケートをどんな改善点に活かすのか」など、目的を明確にしましょう。
- 現在販売している自社製品の満足度の把握
- 新商品を発売するにあたり旧商品の改善点を把握
調査の目的をしっかり設定することで、それに適した設問を作成することができます。
またアンケート調査の目的を決めておくことで、一貫性を持たせることができアンケートがコンパクトにまとまります。その結果、回答するユーザーへの負担も軽減でき、回答率アップにも繋げることが可能です。
目的の設定が曖昧だと、本当に聞きたかった内容が漏れてしまう可能性もありますので注意しましょう。
さらには、目的を明確にしておくことで、アンケート回収後の集計や分析時にも役立ちます。
目的に沿った回答をスムーズにピックアップできるため、時間をかけずに集計や分析ができ改善に活かせます。
集めたアンケートを1から集計する作業は思った以上に大変です。作業負担を軽減するためにも、事前に目的を設定し回収したアンケート結果を効率よく集計しましょう。
アンケートの対象者
アンケートを行う対象者も事前に決めておきましょう。
例えば年齢や性別、家族構成や居住地など対象者を絞ることで、より属性ごとの傾向や特徴を把握できます。
また属性者別の回答を得ることでペルソナも設定しやすくなり、ユーザー視点で商品を展開することもできます。
以下のような属性もぜひ参考にしてみてください。
【属性】
年齢・性別・家族構成・居住地・職業
また対象者に「履歴情報」をプラスすることもおすすめです。
例えば商品ページの閲覧履歴や商品の購買履歴、他にも特定の商品を購入した場合など。より範囲を狭めることで、回答のばらつきを防ぐこともできます。
ただし狭めすぎてしまうことで、アンケートの回答率も下がってしまいますのでバランスをみるようにしてください。
アンケートの構成
アンケートは必要最低限の設問でまとめることで、意味のあるアンケートになります。
似ている設問や多すぎる選択肢などはなるべく省き、すっきりまとめるようにしましょう。
また設問の順番も非常に重要です。
時系列順に設置することで、回答者が思い出しながら答えることができ負担を軽減できます。
さらに選択回答形式を最初に設置することで、「次の設問にも答えてみよう」という気持ちになるため離脱を回避できます。
アンケート作成のポイント
続いてアンケートを作成する際に押さえておくべきポイントをみていきましょう。
設問作成時に気を付けるべき注意点
-
アンケートの目的を説明する
なぜアンケートを実施するのか、その目的を回答者にあらかじめ説明しましょう。
「なぜ自分に回答依頼が来ているのか?」「自分の回答が何に使われるのか?」など、疑問を持つ人も少なくありません。アンケートの回答が今後のサービス展開にとって非常に重要であることを、回答者に理解してもらうことが大切です。
-
個人情報の取り扱いについて
アンケートの収集や利用には必ず「本人の同意」が必要です。
設問前に個人情報の取り扱いについて記載し、必ず「同意」を得るようにして下さい。「同意ボタン」を押してから回答に進めるような工夫もおすすめです。
また個人情報の取り扱いには下記の3つに配慮すると良いでしょう。
- 個人情報を取得する目的の明記
- 個人情報の管理方法
- 個人情報の開示有無
-
アンケート全体をシンプルにまとめる
長文の設問を設置したり、1つの設問に多くの選択肢を用意してしまうと、どうしても回答が面倒に感じてしまいます。できるだけシンプルに簡潔に、わかりやすくまとめることが大切です。
-
1つの質問に対して複数の要素を入れない
例えば以下の質問。
例)「この商品のデザインや価格についてどう思いますか?」
上記の場合、「商品のデザイン」と「商品の価格」という2つの要素が入っています。どちらについて回答すべきか迷ってしまい、回答者の意見を把握することができません。
正確な回答を得るためにも、1つの質問には1つの要素を入れるようにしてください。
-
誘導質問を避ける
例えば以下の質問。
例)「こちらは大変人気がある商品ですが、実際に使用されていかがでしたか?」
上記の場合、「大変人気がある商品」と表現してしまっているため、答えを誘導するような設問となり正確な回答が得られにくくなります。同じような設問を設置する場合、「こちらの商品を使用されていかがでしたか?」など誘導を避けるようにしてください。
また誘導質問は回答者に不快な印象を与える原因にもなり、信頼を失う可能性もあります。
設問作成のコツ
-
簡単な回答を最初に設置する
年齢や性別、居住地など簡単に入力できる回答を最初に設置しハードルを下げましょう。
続いてチェックボックスで選択できるものを設置し、最後にマトリクスやテキスト入力が必要な自由回答を設置する流れが理想的です。
-
選択肢の数を最小限に絞る
似たような選択肢ばかり用意すると回答者が選択に迷い離脱する恐れがあります。また反対に選択肢が少なすぎてしまうと、「その他」に回答が集中し正確なデータが引き出しにくくなります。
重複した内容がないか、また選択肢に漏れがないかなど選択肢の数を調整するようにして下さい。また「その他」を設置する場合、具体的な回答を引き出すために記述式のテキストボックスを設置しておくのもおすすめです。
-
5~10分ほどで回答できる設問量にする
設問数があまりにも多いと、回答者のモチベーションが低下してしまいます。面倒なイメージを与えないためにもできるだけ5~10分以内に答えられる設問数に抑えましょう。
また1つの回答に時間がかかる設問も質に影響を与えます。なるべく選択式設問を使い、テキスト入力が必要な自由回答は1~2問に抑えるなどといった工夫も必要です。
-
インセンティブをつける
回答率が高いアンケートには、インセンティブが伴うケースが少なくありません。「このアンケートに答えるとお得になる」と思ってもらうことで回答率はアップします。
例えば次回買い物時に使えるクーポンやポイントなど、数百円程度のインセンティブが最適です。
ただしインセンティブ効果で得られる回答者は「次回も利用したい」と思うロイヤルティの高い方のみとなります。不満を抱えるお客様に対してはあまり効果がありません。
購入者アンケートテンプレート
実際にアンケートを実施する場合、以下のような設問や選択肢がおすすめです。
ご購入いただいた製品の総合的な満足度をお答えください。
- とても不満足
- やや不満足
- どちらでもない
- やや満足
- とても満足
今回この製品をご購入いただいたきっかけをお教えください。
- 好きなメーカーの製品だから
- キャンペーンが魅力的だったから
- 価格帯が魅力的だったから
- デザインが魅力的だったから
- テレビ等で取り上げられ話題性があるから
- 好きな芸能人が利用していたから
- ランキングサイト等の評判が良かったから
- 店頭で実物を見て利用したいと思ったから
- 以前に購入し、また利用したいと思ったから
- 友人や知人等の口コミ
- 当初購入したかった製品が見つからなかった為代わりに購入した
- その他
どれくらいの頻度でこのサイトをご利用いただいていますか。
- 1日に1回以上
- 1週間に1回以上
- 1ヶ月に1回以上
- 2ヶ月に1回以上
- 使っていない
上記のような設問を参考にしましょう。
またこのような設問や選択肢は「アンケートテンプレート」として用意されています。目的にあわせてカスタマイズすることで、手軽にアンケートを実施することができるのでぜひ活用してみてください。
またアンケートテンプレートは「smilesurvey」でも複数ご用意しています。
- 人口統計アンケート
- 来店者アンケート
- イベント参加申し込みフォーム
- セミナー参加後アンケート
- 従業員満足度アンケート
など目的に応じたテンプレートがありますので、製品やサービスにあわせてカスタマイズしてお気軽にご利用ください。
この記事のライター
スマサーコラム編集部
スマサーコラムはセルフ型セルフ型アンケートツールsmilesurvey(スマイルサーベイ)を活用した、リサーチに関する情報や課題解決に役立つコンテンツを発信しています。