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ChatGPTだけでアンケートは完結する?汎用AIとアンケートツールの役割分担

AIを使ってアンケートを作成しているイメージ画像 AI

アンケートの設問作成に今やAIを使う方は多いと思います。実際にChatGPTは設問のたたき台や自由回答の下読みには十分機能を発揮します。一方で、配信やデータ回収・集計や権限管理といった「運用」部分に関しては、汎用AI単体では対応できない部分が目立ちます。

本コラムでは、ChatGPTでアンケート業務のどこまで対応できるのか、またどこからアンケートツールが必要になるのかといった工程別に整理します。

ChatGPTでアンケートはどこまで作成できる?

結論からお伝えすると、ChatGPTを使ってできるのは「設問文の生成」「回答分析の下支え」までです。開始ページの設定や配信用URLの発行、回答データの自動回収、サンキューメールの送信、回答者情報の管理、担当者ごとのアクセス権限管理などは、ChatGPTでは対応できません。これらはすべて専用のアンケートツールが担う領域になります。

【工程別】できる・できないことの一覧

アンケート業務は、設計・配信・データ回収・整形・集計・レポート・権限/監査ログの7つに分けられます。ChatGPTが対応できるのは主に設計と整形・集計・レポートのみ、それ以外の工程は対応外です。

AIをアンケート業務全体にどう組み込むかは、下記コラムで工程ごとに整理しています。

あわせて読みたい:[AIアンケートとは?設計から分析まで工程別にできること・できないことを解説]

工程ChatGPT単体の可否理由
設計一部対応可能設問案や選択肢のたたき台は作成可能、分岐実装は不可能
配信できない配信用URLやQRコードの発行、一斉配信の機能がない
データ回収できない回答の自動収集や重複排除、回答者属性の紐づけができない
整形一部対応可能テキストの体裁調整は可能、データの構造化は非効率
集計一部対応可能少量データの集計ロジック提案は可能、検算なしで数値の保証はできない
レポート一部対応可能グラフ案や文章化の下書きは可能、自動更新や共有機能はない
権限/監査ログできないアクセス権限設定や操作履歴の記録機能は持たない

汎用AI単体で運用すると詰まる4つのポイント

ChatGPTだけでアンケートを運用しようとすると、多くの場合下記の4点で詰まります。いずれも一度は運用できるものの、繰り返し運用すると破綻するタイプの問題です。

1.個人情報を含んだ回答データの持ち込み

氏名や連絡先、自由記述などの個人情報が含まれる回答データをそのまま貼り付けると、意図しない情報漏洩や外部AIの学習利用につながるおそれがあります。

2.再現性のなさ

プロンプトに同じ指示を入力しても、生成される集計ロジックや文章表現は毎回変わります。定例レポートのように毎回同じ形式で出す業務の場合には不向きです。

3.集計値の検証負荷

生成された数値をそのまま資料に使用するのは危険です。計算過程が見えないため、最終的には人による検算工程が必要になり、かえって負担が増えることもあります。

4.履歴や監査が残らない

だれがいつどんな指示でその集計結果を出したのか、といったログが残りません。社内の内部統制やクライアント向け資料など、証跡が求められる場面では取り扱いにくいという制約があります。

では、回答データを安心して預けられるツールとは、どこまで満たしているものを指すのでしょうか。調達部門やクライアントの審査で実際に問われる項目は、ある程度パターンが決まっています。

あわせて読みたい:[アンケートツール選定のセキュリティチェックリスト8項目!ツール起因の情報漏洩を防ぐ確認ポイント]

Googleフォーム+AIという選択肢

AIだけでアンケートを運用できないため、手軽に活用できる「Googleフォーム」を併用するのもおすすめです。ChatGPTで作成した設問を、Googleフォームに設定してアンケートを実施します。データを回収してから改めてChatGPTを使ってデータの整形や分析を行わせる流れであれば、アンケートの一連の運用は可能です。

ただし、アンケートの複雑な分岐設計やCRMや基幹システムとの連携ができないため限界を感じることも少なくありません。また個人情報を含めた重要なアンケート回答データが、一時的にGoogle側のサーバーに保管されるため、ガバナンス上の大きなリスクや不安要素も拭えません。

Googleフォームのリスクについては下記コラムで詳しく解説しています。

あわせて読みたい:[GoogleフォームのSalesforce連携における限界とデメリット] 

汎用AIとアンケートツールの現実的な使い分け

最もわかりやすい線引きは「設計の壁打ちは汎用AIに任せる」、「データ回収以降はアンケートツールを使う」という使い分けです。設問文のアイデア出しや言い回しの相談には、ChatGPTは非常に適しています。アンケート実施時の配信やデータの回収、集計や権限管理などといった運用フェーズは、やはり専用のアンケートツールに移す方が適しています。

なお、アンケートツール自体にもAI機能を搭載している製品が増えていますので、そのようなツールを選べば作成から集計まで一本化できます。

弊社のアンケートツール「smile survey(スマイルサーベイ)」は、さまざまなAI機能を搭載しています。例えばテーマや目的から設問と選択肢の草案を自動生成できる「AIアンケート機能」、回答データの表記揺れや不備を検出し整理する「データクレンジング機能」、回答結果を読み解き、要点をレポート化できる「AI分析レポート機能」など、「AIオプション」というオプション機能ですべてご利用いただけます。

「smile survey」AIオプション機能の詳細はこちら

AIを使ったアンケート作成に関するよくある質問(FAQ)

Q. 無料の範囲でどこまでできますか?

A. ChatGPTの無料プランでも、設問文のたたき台や選択肢の言い換えは十分に作成できます。ただし、配信用URLの発行や回答者管理、アクセス権限の設定といった運用機能は無料・有料プランを問わず備わっていないため、配信以降の工程には別途アンケートツールが必要です。

Q. AIが作った設問はそのまま配信していいですか?

A. AIが生成した設問案には、選択肢の重複や誘導的な表現が混ざることがあるため、そのまま配信せず必ず人の目で確認してください。設問作成の具体的な手順は下記コラムで解説しています。

あわせて読みたい:[AIを使ったアンケート設計の方法とは?手順とコツを解説]

Q. ChatGPTに回答データを貼るのは危険ですか?

A. 個人が特定できる項目を含む回答データをそのまま貼り付けると、意図しない情報漏洩や学習利用のリスクがあります。氏名・連絡先・自由記述は削除するか記号に置き換えたうえで貼り付け、そもそも外部AIへの入力を前提とした同意文言になっているかを、アンケート設計の段階で確認しておくと安全です。

まとめ

ChatGPTは、アンケートの設問案作成や回答分析の下支えとして頼れる存在です。しかし、配信・データ回収・権限/監査ログといった運用面では、専用のアンケートツールに軍配が上がります。「設計は汎用AI、運用はツール」という現実的な使い分けを意識することで、無理なくアンケート業務を効率化できます。

配信から回収・集計・権限管理までを一気通貫で行いたい場合は、スマイルサーベイの活用をご検討ください。30日間の無料トライアルで実際の操作感をお試しいただけます。AI機能がご利用いただける「AIオプション」もトライアルとしてご用意していますので、自社の課題を解決できるツールかどうか、ぜひお試しください。