社内で従業員満足度調査(ES調査)を検討したときにこんな疑問はありませんか。
「果たして効果はあるのだろうか」
「コストをかけてまで実施する意味はあるのだろうか」
「どんな利点があるのだろうか」
現在では企業によって、また個人によっても働き方が多様化しています。定着しつつあるリモートワークではコミュニケーションの不足が問題視されていることを耳にしたことがあるのではないでしょうか。
仕事に関わるさまざまな状況がスピーディーに変わっていく中で課題に対応するべく、多くの企業が従業員満足度調査(ES調査)を実施しています。
定期的に実施することで従業員満足度調査(ES調査)を向上した結果、得られる価値は数多くあります。その中から代表的な3つのメリットについてご紹介します。
Contents
従業員満足度調査(ES調査)の目的とは?
まず従業員満足度調査(ES調査)を実施する目的はどのようなものなのでしょうか。従業員の会社に対する満足度に関連する項目は多岐にわたります。
- 経営理念・企業文化・風土について
- プロジェクト・業務の内容について
- 上司・同僚・部下との関係について
- 処遇について
- 働く場所の設備環境について
- 福利厚生について
などが挙げられます。さまざまな観点からその満足度を探り、会社にとって従業員満足度の観点で「何が課題なのか」を把握することからスタートします。
勤続年数や雇用形態など基本的な項目をベースに、調査でヒアリングしたい項目を落とし込んだ設問を作成していきます。
企業の数だけその課題もさまざま。また企業のおかれたフェーズ、規模によっても違いが出てくるでしょう。 従業員満足度の向上のための特別な秘策はあるわけではありません。課題にあった改善策をひとつひとつ実施していくことに尽きます。また定期的に調査を実施してPDCAを回し会社と従業員との間のギャップを埋めていくことが重要なのです。

メリット1. 人材の確保・離職防止
なぜ従業員満足度を多くの企業が重要視しているのでしょうか。それは従業員満足度調査(ES調査)を行うことは長い目で見た場合、優秀な人材の確保や離職を防止することにつながるからなのです。
従業員から定期的なヒアリングができていて課題を把握できているのであれば調査は必要ないとも言えます。ただし会社の規模が大きくなればなるほど管理は難しくなります。ひとりひとりにヒアリングするような人的リソースを割くことができず、経営陣にまで声が届かなくなるからです。
従業員が業務にやりがいを感じていなかったり不満を持っていたとしても、会社に対して相談するなどのアクションを取ることは稀です。会社が問題を把握できないまま気がついたときには従業員が離職してしまうケースは多々あります。
一般的に従業員満足度の低い会社では離職率が高く、その関係は比例していると言われています。
従業員満足度調査(ES調査)はあくまで匿名で実施しますが会社全体を俯瞰した状況を知ることができます。なんらかの対策を講じることができる可能性があることは、やはり利点と言えるでしょう。

メリット2. CS(顧客満足度)アップにつながる
ES(従業員満足度)CS(顧客満足度)一見するとまったく別のベクトルとも思える2つの指標にどのような関連があるのでしょうか。これまでみてきたように従業員が働く上で何に不満があり課題としているのか、従業員の声を集めるのが従業員満足度調査(ES調査)です。課題を把握し改善を行うことで、優秀な人材の定着・業務効率の向上が期待できます。
働きやすい環境が整うと、高いパフォーマンスを発揮する従業員が増えていきます。業務に対するモチベーションが高まるため組織力のアップも見込めるでしょう。
そのうえ提供するサービスのクオリティが上がるという好循環サイクルが期待できます。社内の一部署で生まれたよい循環がやがては社内全体へと広がっていき企業の業績アップにつながっていくということなのです。
このように一連の流れとしてつながりのある2つの指標が「ES(従業員満足度)なくしてCS(顧客満足度)なし」と言われる理由です。業績の良い企業が総じて従業員満足度も高いことからもこの指標がいかに重要かがわかるでしょう。

メリット3. 採用コストの削減
質の高いサービスを提供することができるので当然企業の顧客満足度は高くなります。顧客満足度が高いということは、求職者にとっても魅力的な企業となります。サービスに満足した顧客がその企業に関心を持つのはごく自然なことだと考えられるからです。したがって企業側が積極的に採用活動を行わずとも、人が集まってくるため採用コストを削減する効果が期待できます。
また前述のように従業員満足度の高い企業は人材の定着率が高いため、全体的な採用コスト削減の観点からもぜひ取り組んでいきたいところです。
満足度の高い企業は従業員がその会社で長く働きたいと感じる環境が整っていることを示しています。会社への愛着や仕事への意欲も高まるため、生産性の向上が期待できます。その結果、自社製品やサービスの価値を高め、顧客満足度にも結びついていきます。
最終的には企業の業績をも左右するため、今もっとも従業員満足度が重要視されていると言えるでしょう。
まとめ
以上のように、従業員満足度を向上させることは、会社全体にさまざまなメリットをもたらします。
定期的に調査を実施していれば、問題の兆しをいち早く察知できる可能性も高まります。
従業員満足度調査(ES調査)は、会社と従業員をつなぐ“橋渡し”のような役割を果たすと言えるでしょう。
従業員が会社のどこに魅力を感じているのか、どのような点に満足しているのかを明確に把握できている企業は、実は多くありません。
従業員満足度調査(ES調査)は、課題や改善点を知るための手段にとどまらず、企業の価値を可視化するうえでも有効なツールです。
働き方が多様化する今、優秀な人材を確保・定着させるためにも、企業が「自社の魅力」を整理し、従業員に伝えていくことが求められています。
その点でも、従業員満足度調査(ES調査)は非常に有意義な取り組みと言えるのではないでしょうか。
また、従業員満足度調査(ES調査)を効果的に行うには、目的に合った質問設計が欠かせません。
調査のメリットを最大限に引き出すためにも、まずは基本的な質問項目を押さえておきたいところです。
そこで役立つのが、基本の質問をまとめた従業員満足度調査(ES調査)テンプレートです。
テンプレートの詳細は、以下の記事でご紹介しています。
従業員満足度調査(ES調査)はスマイルサーベイが便利
WEBのアンケートシステムを利用すればカンタンかつスピーディに従業員満足度調査を実施することができます。 従業員にURLを配布してあとは自動的に集計。 回答結果はグラフで確認できるほか個別の回答結果の閲覧も可能です。各種エクセルやグラフもダウンロードできます。
部署 × 年代 勤続年数 × 性別
などの2つの回答結果を掛け合わせて分析できるクロス集計機能も大変便利です。
「スマイルサーベイ」では、ES調査を効率よく始められるテンプレートをご提供しています。調査設計に迷った際は、ぜひご活用ください。
セルフ型アンケートシステム『スマイルサーベイ』の各テンプレート詳細はこちら
➡ また「smilesurvey」の強みや導入事例はこちらの資料でご紹介しています。ぜひご覧ください。

■ この記事のライター

スマサーコラム編集部
スマサーコラムはセルフ型アンケートツールsmilesurvey(スマイルサーベイ)を活用した、リサーチに関する情報や課題解決に役立つコンテンツを発信しています。





