導入事例
smilesurvey ENTERPRISE
独自機能開発
システムリプレイス
象印マホービン株式会社 様
高付加価値業務へシフトするDXの推進
アンケートツールのリプレイスによるコスト削減を実現
『暮らしをつくる』を企業理念に、生活家電・リビング用品・調理家電を手掛ける象印マホービン株式会社。1918年にガラスマホービンメーカーとして創業。その高い品質と機能性で世界110以上の国と地域で販売されており「象印ブランド」は多くの人々に愛されています。
今回はスマイルサーベイ導入の背景と効果について経営企画部 システムグループの野村 裕さまにお話を伺いました。
はじめに野村さまの所属している部署について教えてください
野村さま:
私の所属しているシステムグループは象印とグループ会社の社内システムの導入・保守などIT関連の業務を行っております。「攻めのIT」を掲げ、社内のDX(デジタルトランスフォーメーション)化に取り組んでいます。
具体的にはデジタル技術を駆使し、社内各部署の業務の効率化や生産性の向上といった課題をどのように解決するかを提案しています。新しいITを使うことでどのような付加価値を業務等につけられるかといった企画の提案もタスクの一つです。
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課題
- 既存のアンケートツールの年間コストの見直し
- すべての要件の実現が必須条件
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検討
- 「個人情報保護機能」の実現へ向けたツール選定
- リプレイスにおける現場理解の重要性
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効果
- 年間運用コストの大幅なダウンを実現
- ツールの利便性が向上し各部署で進むアンケート活用
課 題
既存のアンケートツールの年間コストの見直し
高付加価値業務にシフトするためのDX推進
スマイルサーベイを導入しようと検討したきっかけはなんでしたか?
野村さま:
「攻めのIT」でDX化を実現するためにはやはり新たなシステムの導入などでコストがかかってきます。すでに導入しているシステムやサービスに無駄はないか?コストダウンはできるか?を見直す必要がありました。
そういった観点で確認していくと当時使っていたアンケートフォーム作成ツールの年間の利用料がかなり大きいことがわかりました。そこでコストダウンが実現できるアンケートサービスを探すにいたりました。
アンケートサービスを提供する会社はほかにもありますが他社と比較検討しましたか?
野村さま:
はい。スマイルサーベイを含め、6社ほどのサービスの中から検討しました。
ご利用中のアンケートツールと比較してスマイルサーベイへの印象はいかがでしたか?
野村さま:
はい。当時使っていたアンケートシステムよりもUI(ユーザーインターフェイス)がわかりやすいと感じました。しっかりマニュアルを読み込まなくても、「ここを操作したらこんな設定ができそう」というように直感的に操作方法がつかみやすい印象を受けました。
アンケートツールを選定する基準はどのようなことでしたか?
野村さま:
社内の各部署で多くのアンケートを運用していたためどの程度フレキシブルに要件や業務内容に合わせられるのかが非常に大事でした。
当初の目的であるコストダウンの面で言うと、スマイルサーベイと同等の価格で提供しているサービスはほかにもありました。ただし、他のアンケートツールでは私たちが運用上必要とする要件を満たせなかったため最終的にスマイルサーベイを選定することになりました。
検 討
「個人情報保護機能」の実現へ向けたツール選定
運用上必要な要件とは具体的にどのようなものでしたか?
野村さま:
はい。個人情報の取り扱いについての要件です。昨今は企業だけではなく広く世間一般にもセキュリティ意識が高まるなか、いかにリスクを軽減するか、リスクに備えるかは最重要事項と考えています。
お客さまから集めた大切な情報を適切に管理するための「個人情報保護」機能については、導入にあたり必須条件でした。今回スマイルサーベイのカスタマイズで機能追加いただいた「個人情報保護機能」で実現することができました。
個人情報の取り扱いについて私たちが求める必須要件をすべて満たせるアンケートツールは他になく、スマイルサーベイで実現できることが導入の決め手になりました。
象印さま向けの専用機能として新しく開発させていただいた機能ですね。
野村さま:
はい。機能に関してはスマイルサーベイの開発担当の方と密に要件についてやりとりさせてもらいました。メールだけでなく電話やweb会議でもいろいろと相談に乗っていただきました。
ある課題に対してただ解決方法を提示するでなく、複数の案をご提示いただいて、そのなかで「運用するうえでもっとも最適な方法」を弊社と一緒になって考えていただき検討できたのがありがたかったです。
社員さま向けの操作説明会に弊社のセールス担当も参加させていただきました。
野村さま:
スマイルサーベイで運用を開始する前に社内の各部署を対象に全体説明会の場を設けました。実際の画面を投影してアンケート作成の流れに沿って操作方法を説明するものです。「こんなにカンタンにアンケートが作れるんだ」と現場の担当者からの声があり、アンケート作成のイメージを感覚的に掴んでもらえたと思います。
効 果
約70%もの大幅コストダウンを実現
導入前後を比べてみて効果があったと思うことはどんなことですか?
野村さま:
まずは当初の目的であるコストダウンです。スマイルサーベイを導入したことで圧倒的に削減ができました。数値で言うと約70%ものコストダウンに成功しています。こういった実例があると社内でも新しいITサービス導入に対するハードルが下がると言う副次的効果にもつながります。
また「アンケートの作り方がわからない」などの操作方法についての質問は私が対応しているのですが、社員からの問い合わせが格段に減ったことも効果の一つです。以前のアンケートシステムは細かく作り込みができる反面、操作がわかりづらい部分があり実際に「使いづらい」と言った声もよく聞かれていました。
事前説明会の効果もあってか、運用を開始してからはアンケート作成に関連する問い合わせが目に見えて減りました。とてもありがたかったです。
御社ではさまざまな部署でご利用いただいていますが現場の皆さまの印象はいかがだったでしょうか?
野村さま:
はい。商品企画グループからはアンケート作成機能だけでなくデータ分析機能が重宝しているという声が上がっています。
アンケート結果がリアルタイムで確認できて、クリックするだけで棒グラフや円グラフなど切り替えられる分析機能は以前のツールよりも見やすくなったとのこと。
たとえば会議などで、急にアンケート結果に関する話題になったときにも管理画面からすばやくデータを表示できるため、資料などの事前準備が不要でかなり助かっているとのことです。
また、アンケートの実施数が増えました。というのも既存のアンケートシステムでは1フォームあたりの金額でさらにはアンケートを運用している間はずっとコストがかかってしまうという料金体系だったのでアンケートを作れば作るほどコストがかかってしまう課題があったのです。
そうなると各部署「費用をかけてやるべきなのか?」ということで二の足を踏むことが多く、積極的なアンケート活用が進みませんでした。
その反面、スマイルサーベイは月額定額制でアンケート作成数が無制限なのでコスト面の問題をクリアしただけでなく、アンケート作成のハードルが下がり活用が進むという良い結果にもつながりました。
スマイルサーベイを導入してみて何か気づきや発見はありましたか?
野村さま:
以前のアンケートシステムではアンケート回答者の離脱率の分析ができなかったので意識が薄かった部分だったと思います。離脱率も分析結果としてグラフ表示で確認できるので、「アンケートを最後まで回答せずに途中離脱してしまう原因はどこにあるのか?」と言った課題についても意識するきっかけになったとのことでした。
ツールの利便性が向上し各部署で進むアンケート活用
スマイルサーベイを導入する際の障壁はありませんでしたか?
野村さま:
やはり使い慣れたシステムのリプレイスとなった場合にはどうしても移行時に現場の作業負担が生じてしまいます。
商品に関するアンケートだけでなく、CS、IR関連、商品の修理対応、お問い合わせなど、運用中のアンケートフォームが100数十件以上ありましたので、すべて各部署で新たに作成し直すとなるとかなりの負担につながってしまうところは悩みの種でした。
今回アンケートの作成代行をお願いして、すべてのアンケートを移行していただきました。各部署の担当者からは「アンケート作成をやってもらえるなら」と、新しいシステムの導入への理解・協力を仰げたと考えています。
またアンケート移行の際に回答者の離脱防止のためのアンケート構成案を提案していただき、先ほどお話ししたようにアンケート離脱率の課題の認識にもつながったと思います。
現場のみなさまからスマイルサーベイ導入のご理解が得られたと言うことですね。
野村さま:
はい。スマイルサーベイで機能をカスタマイズすることで、これまでの業務における要件を変更することなく導入ができる。そして既存のアンケートをすべて移行した状態でスタートできる。さらには以前よりもUIが使いやすくなりアンケート作成がしやすくなる。
このようにアンケートシステムが変わっても「これまで通り運用できる」「以前よりさらに良くなる」2つのメリットで社内に説明できたので話が進みやすかったです。
今後どのようなことをスマイルサーベイに期待していますか?
野村さま:
私の方で困ったことや相談ごとに対して開発チームからレスポンスよく対応いただいていて非常にありがたく思っています。これは導入支援のときから運用開始した現在にいたるまで変わらずサポートをいただいているので、ひきつづきお願いしたいと思うところです。
またスマイルサーベイのカスタマイズ性を生かして、どのように社内各部門の課題の解決に繋げていけるのか。活用方法や改善提案をいただけるといいなと思っております。今後ともよろしくお願いいたします。
既存ツールのリプレイスには大変な労力が必要です。しかしながら、大きな決断で「攻めのIT」を進めたからこそ得られた、コスト削減にとどまらないさまざまな効果。今や企業の共通課題となっている高付加価値業務へのリソースのシフトを見据え、積極的にDX化を進める象印マホービンさまの貴重なお話しをお聞きしました。野村さま、ありがとうございました。
会社概要
社名 | 象印マホービン株式会社 |
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事業内容 | 調理家電製品、生活家電製品、リビング製品などの製造・販売およびこれに附帯する事業 |
創業 | 1918年 5月 |
従業員数 | 1,314名(2023年11月20日現在) |
URL | https://www.zojirushi.co.jp/ |