AppExchange(アップエクスチェンジ)は、Salesforceで利用できるアプリケーションを提供しているマーケットプレイスです。また、AppExchange上で提供されている各種アプリケーション自体を指して「AppExchange」と呼ぶこともあります。
なお、AppExchangeはSalesforce上で利用できるサービスのひとつです。Salesforce自体の基本やできることについては、Salesforceとは何かを解説した記事でも詳しく紹介しています。
本記事では、Salesforce AppExchangeの基礎知識から、アプリ導入で実現できることを具体例とともに解説します。Salesforceを120%活用するための「秘訣」をぜひ手に入れてください。
Contents
Salesforce AppExchange(アップエクスチェンジ)とは

「Salesforce AppExchange(アップエクスチェンジ)」は、Salesforceで利用できるアプリケーションを提供しているマーケットプレイスです。
iPhone(iOS)であればApp Store、AndroidであればGoogle Playストアでアプリケーションをインストールした経験がある方も多いのではないでしょうか?
AppExchangeも同様に、Salesforceにアプリケーションをインストールすることで、さまざまな機能を追加できます。人それぞれインストールしているアプリが異なるように、Salesforceも企業によって三者三様です。
AppExchangeに掲載されているアプリの料金体系は、主に以下の3種類に分かれています。
- 完全無料: Salesforce公式やベンダーが無償提供している便利ツール
- 月額/年額課金(ユーザー単位): 利用するユーザー数に応じて費用が発生するタイプ
- 月額/年額課金(組織単位): 何人で使っても定額のタイプ(※smilesurveyなど)
Salesforceの最大の特徴は拡張性の高さにあり、自社の課題や運用に合わせて機能を追加することで、より自社に適した形で活用できます。
例えば、Salesforceと連携してアンケート結果を一元管理できるアプリケーションを利用すれば、データ分析や顧客理解のスピードが大幅にアップします。実際に、Salesforceと連携できるアンケートアプリとして「smilesurvey for Salesforce」もご活用いただけます。
Salesforceを使い始めた時点では、必要最低限の機能しか備わっていません。新品のスマートフォンを購入したら用途に合わせてアプリをインストールするように、Salesforceにも必要な機能をインストールすることが重要です。
Salesforceの真価を発揮するためのアプリケーションは、AppExchangeに数多く用意されています。アプリケーションを効果的に活用するためには、自社の課題に合ったアプリケーションの選定が重要です。
ではまず、アプリケーションを利用することでどのようなメリットがあるのかを見ていきましょう。
AppExchange(アップエクスチェンジ)を利用するメリット
開発不要ですぐに使える
AppExchangeでアプリをインストールするだけですぐに機能を利用できます。専門知識を持ったエンジニアが設計・開発を行う必要がないため、手軽に利用できる点は大きなメリットです。
またアプリケーション提供元のベンダーがアップデート対応を行っているため、問題なく使い続けられます。
コストを抑えられる
アプリケーションをインストールして利用する際には、当然コストがかかります。では必要な機能をゼロから開発する場合と比較するとどうでしょうか。
社内リソースで対応するのか、外注するのか、またその機能の開発規模はどれくらいなのか。これらの条件によって、開発費用は高額になるケースも少なくありません。
また先述のとおり、開発して終わりではなくメンテナンスに関わるコストを含めて検討する必要があります。
その点、AppExchangeでアプリをインストールすれば利用コストは発生するものの、開発費用に比べれば比較的コストを抑えられる場合が多いでしょう。
まずは一度、要件に合ったアプリケーションが提供されているか確認してみることをおすすめします。
アプリケーションについて
利用用途に応じて必要なアプリケーションはさまざま。では、営業活動でSalesforceを利用している場合を例に、どのようなものが導入できるかを見ていきましょう。
名刺スキャンアプリ
カメラで名刺をスキャンし、AIやOCR技術で瞬時に内容をテキストデータ化するアプリケーションです。
手入力することなくSalesforceの「リード(見込み客)」や「取引先責任者」へ直接データを自動蓄積できるため、営業担当者の入力の手間を大幅に削減できます。主に、短時間で大量の名刺交換が発生する展示会やイベントなどの現場で広く活用されています。
名刺交換で得たリードの質を高めるには、BANT(予算・決裁権・ニーズ・導入時期)を意識した設問設計も重要です。展示会アンケートの設問例やサンプルはこちらの記事で紹介しています。
あわせて読みたい:
[展示会アンケートの活用・作成術|オンライン展示会やイベントで回収率を高めるコツ]
[展示会アンケートの設問例とサンプル|回収率を高めるBANT設計]
日報管理
取引先情報に行動履歴を入力するのは手間のかかる作業です。
日報管理アプリを利用することで、ひとつの画面でまとめて入力ができ、業務効率の向上につながります。
電子契約
取引先との契約ステップを、Salesforce上で管理できます。メールや別ツールに分散していた作業を一元化でき、社内フローの効率化に役立ちます。
帳票管理
商談や取引先情報と請求書情報を紐づけて管理ができます。
部署を跨ぐ承認プロセスをSalesforce上で確認ができ、バックオフィスのシステムで分断されていた情報をひとつにまとめることが可能です。
これらの機能はAppExchange(アップエクスチェンジ)でインストールできるほんの一部です。
いずれも、ビジネスシーンでよく発生する課題に対するソリューションが反映されています。
Salesforceはアメリカで開発されたクラウドCRMです。日本の業務フローに最初から完全に最適化されているというよりも、必要に応じて機能を追加・拡張していくことを前提とした思想で設計されています。
そのため、標準機能だけでは「少し使いづらい」と感じる場面があるかもしれませんが、足りない機能はAppExchangeで提供されているアプリケーションで補完することが前提となっています。
この柔軟な拡張性こそが、Salesforceが日本だけでなく世界中の企業で利用されている大きな理由のひとつといえるでしょう。

AppExchange(アップエクスチェンジ)の探し方
具体的にどのようなアプリケーションが提供されているのでしょうか。まずはSalesforceのAppExchangeストアにアクセスしてみましょう。メニューには「業界別」「業種別」と、カテゴリが2つに分かれています。
「業界別」であれば、自社が属する業界を選択することで、似たような課題を持つ企業向けのソリューションが見つかります。
一方で「業種別」では、Salesforceの利用シーンや業務内容から、業務効率化に役立つアプリケーションを探すことができます。

【業界別】
- 製造
- 小売・消費財・食品
- 金融・保険
- ビジネスサービス
- メディア・コミュニケーションズ
- ヘルスケア・ライフサイエンス
- 公共機関
- 建設・不動産
- 教育
- 旅行・交通・運輸サービス
- NPO
- IT・ソフトウェアサービス
- Marketing Cloud
- Commerce Cloud
- その他
自社と同じ業界を選択すると、「よくある課題と解決」という視点でアプリケーションを探せます。また「保険代理店向け」や「介護事業者向け」など業界特化型のアプリケーションも用意されています。
【業種別】
- セールス
- カスタマーサービス
- マーケティング
- コラボレーション
- アナリティクス
- 人事・会計・ERP
- 資産・設備管理
- 情シス・システム管理者
- 帳票・ファイル管理
- 開発・データ連携
- 生産性向上ツール
実際の業務内容と照らし合わせて検索することもできます。
このように、ビジネスのさまざまなシーンで活用できるアプリケーションが提供されています。Salesforceを使う用途を明確にしたうえで、自社に最適なアプリケーションを選択しましょう。
AppExchange(アップエクスチェンジ)アプリの選び方
候補となるアプリケーションが見つかったら、実際に導入する前に以下の観点で比較検討することをおすすめします。
- 対応エディションとカスタムオブジェクトへの対応範囲。アプリによって対応するSalesforceのエディションが異なるほか、標準オブジェクトのみ対応なのか、カスタムオブジェクトを含めて柔軟にSalesforce連携できるのかも仕様が分かれます。自社が独自に作成したカスタムオブジェクトを活用している場合は、事前に対応範囲を確認しておくことが重要です。
- 料金体系と利用規模の適合性。料金体系は完全無料、ユーザー課金、組織課金の3タイプに分かれるため、利用人数や運用体制に応じて最もコストメリットを得られるタイプを見極めましょう。
- 日本語サポート・セキュリティ要件。グローバル製のアプリは英語マニュアルのみの場合もあり、国内での運用サポート体制やセキュリティレビューの内容も選定基準になります。特にSalesforce連携で顧客データを扱うアンケートアプリを検討する際は、複数サービスをアンケートツール比較の視点で並べて確認すると判断しやすくなります。
- レビュー評価・トライアルの有無。AppExchangeストア内のレビューや導入実績、無料トライアルの有無も参考にし、実際に試用して業務フローに合うかを確認しましょう。
- Sandboxでの事前検証。本番環境ではなくSandbox(テスト環境)で動作確認を行うのが実務上の鉄則です。既存のカスタムオブジェクトや項目と干渉しないか、事前に検証しておくと安心です。
AppExchange(アップエクスチェンジ)パートナーとは?
AppExchangeパートナーとは、AppExchangeマーケットプレイス上でアプリケーションを提供しているベンダーを指します。AppExchangeストア内に掲載されているアプリケーションの提供元は、すべてAppExchangeパートナーです。Salesforceの審査を通ったアプリケーションのみが、AppExchangeストアに登録・提供が可能です。
ベンダーはアプリケーションの登録にあたって、セキュリティや動作要件など、さまざまな観点から機能検証を行ったうえでSalesforceに申請を行います。そしてSalesforceの審査を経てストアに登録が完了します。
Salesforceの審査に基づき一定の品質が担保されているため、安心して利用できる点も特徴です。
ただし、アプリケーションをインストールしたものの、想定していた機能が搭載されていなかったとならないよう事前に確認するようにしましょう。要件に合致する機能を提供するベンダーが見つかったら、まずは問い合わせや資料請求を行い、詳細を確認することをおすすめします。
また、アプリケーションには対応するSalesforceのエディションが設定されています。自社で利用中のSalesforceのエディションを確認しておくと安心です。
弊社のアンケートツール「smile survey」もAppexchangeにてアプリケーションを提供しています。標準機能だけでは難しい高度なアンケート作成や、カスタムオブジェクトを含む柔軟なSalesforce連携がノンコードで直感的に実現可能です。
自社のSalesforce環境をさらに強力に活用し、顧客の声を売上やサービス改善に直結させたいとお考えの担当者様は、ぜひ以下ページより詳細をご確認ください。
➡ Salesforceと連携できるアンケートアプリ「smilesurvey for Salesforce」
■ エディション
- Essentials
- Professional
- Enterprise
- Unlimited
- Performance
- Force.com
- Developer
ベンダーによってはトライアル利用ができるほか、初期設定の無サポートサービスを提供している場合もあります。
実際の業務フローに合うかを確認するためにも、これらのサービスは積極的に活用するとよいでしょう。また、新しいアプリを導入する際は、いきなり本番環境にインストールするのではなく、まずは「Sandbox(テスト環境)」を利用して動作確認を行うのが実務上の鉄則です。自社の既存のカスタマイズ(カスタムフィールドの数など)と干渉して予期せぬエラーが起きないか、事前にテスト環境で検証しておくと安心して本番運用へ移行できます。
Salesforce連携アプリを選ぶ際は、日本語サポート体制やセキュリティ要件も重要な判断基準です。国産・海外ツールの違いを整理した比較記事もあわせてご確認ください。
あわせて読みたい:[Salesforce連携アンケートツール5社比較|日本語サポートとセキュリティ要件で選ぶ国産・海外ツールの違い]
Salesforce AppExchangeに関するよくある質問(FAQ)
Q.AppExchangeのアプリを導入する際、セキュリティ面の心配はありませんか?
A.すべてのAppExchangeアプリは、Salesforce社による「セキュリティレビュー(厳格な脆弱性検査)」をクリアしているため、極めて安全性が高いと言えます。Salesforce内の大切なデータへのアクセス権限や通信の暗号化などが、公式の厳しいグローバル基準でチェックされています。ただし、アプリによって「標準オブジェクトにしか書き込めないもの」や「カスタムオブジェクトに対応しているもの」など仕様が異なるため、自社のデータガバナンスに合致するかは事前に確認が必要です。
Q.無料のAppExchangeアプリと有料アプリでは、どのような違いがありますか?
A.主に「機能の拡張性(カスタム対応など)」と「サポート・伴走支援の有無」が大きく異なります。無料アプリは初期導入のコストを抱えられる反面、マニュアルが英語のみであったり、自社独自の運用に合わせたカスタマイズができなかったりするケースが多々あります。実務でエラーが許されない重要データを扱う場合や、設定に不安がある場合は、国内の専門スタッフによる手厚いサポート(カスタマーサクセス)がついた有料アプリ(smile surveyなど)を選ぶのが確実です。
Q.無料のAppExchangeアプリと有料アプリでは、どのような違いがありますか?
A.主に「機能の拡張性(カスタム対応など)」と「サポート・伴走支援の有無」が大きく異なります。無料アプリは初期導入のコストを抱えられる反面、マニュアルが英語のみであったり、自社独自の運用に合わせたカスタマイズができなかったりするケースが多々あります。実務でエラーが許されない重要データを扱う場合や、設定に不安がある場合は、国内の専門スタッフによる手厚いサポート(カスタマーサクセス)がついた有料アプリ(smile surveyなど)を選ぶのが確実です。
まとめ
Salesforceを業務の中心に据えて利活用するためには、これまで見てきたように目的に合ったアプリケーションを選定し、導入することが重要です。
現在Salesforceを検討している段階の方や、導入したばかりで社内への定着に課題を感じている方など、フェーズはさまざまですが、いずれの場合も課題に応じた機能拡張が活用のカギとなります。
課題に応じて複数のアプリケーションを組み合わせ、自社に合わせた形へさまざまにカスタマイズしていくことが必要です。アプリケーションをインストールするだけで機能を拡張できることは、AppExchangeの最大の利点といえるでしょう。
AppExchangeには、業務効率化やデータ活用を支援するさまざまなアプリケーションが用意されています。
例えばアンケートデータをSalesforceに集約し、顧客理解を深めたい場合には、連携可能なアプリケーションを検討してみるのもひとつの方法です。
アンケート回答からリードやコンタクトを自動登録する際は、重複データの発生に注意が必要です。Salesforce連携ツールの比較や名寄せ方法についてはこちらの記事で解説しています。
あわせて読みたい:[Salesforce連携のアンケートツール比較|重複を防ぐ名寄せ方法]
常にさまざまな要因への適応が求められ、変化のスピードが加速するビジネスシーンにおいて、AppExchangeの導入は大きな武器となり得ます。Salesforceの機能を最大限引き出すためにも、AppExchangeでアプリケーションの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
—スマイルサーベイは、アンケート結果をSalesforceのデータと連携できます。
リード・取引先・取引先責任者などの顧客情報に、アンケートで得た回答データを自動で連携できるアプリケーションです。回答内容をSalesforce上で一元管理できるため、リード情報の自動登録やアンケート回答時のToDo自動作成など、業務効率を高める便利な機能を備えています。
例えば展示会などのイベントでは、入力フォームをもとに新規リードを自動作成することが可能です。また定期的な顧客満足度調査では、回答と同時に満足度の低い顧客を検知し、Salesforce上でリアルタイムに共有することもできます。
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